
佐野元春”COMPLICATION SHAKEDOWN”
(EPIC/JPN 12″/12 3H-130)
A-1 COMPLICATION SHAKEDOWN(SPECIAL EXTENDED CLUB MIX)
B-1 WILD ON THE STREET
単身渡米、ニューヨークで録音された本格派ラップ歌謡!
84年(昭和59年)リリース、自身の4THアルバム「VISITORS」からの12″。
メジャーのEPICから発表された割には、吉幾三”俺ら東京さ行ぐだ~”や田原俊彦”BAD”辺りほどは顧みられていない気もしますが、和モノA TO Z誌、ラップ歌謡大百科には掲載済み。
単身渡米し、当時ニューヨークですでに流行していたというヒップホップにインスパイアされ、現地で録音したという本作は、HERBIE HANCOCK”ROCKIT”辺りに感化されたであろうプロダクションに、小気味良いラップを披露。
確かに「ライトを浴びてるJAZZY JAY」(恐らくはORIGINAL JAZZY JAYことDJ JAZZY JAY、でしょう)なんてリリックもあるので、実際に当時でのクラブでの風景とかニューヨークの日常を歌った感じか。
正直、そこまでインパクトがあるラップではないけど、日本音楽史においても歴史的一曲と言えるはず。
ラップパートは、こんな感じ。
束の間の自由をビートに任せて転がり続けな
センチメンタルなギャッビー気取って上手にシェイクダウン
全ての使い古されたブーツ、窓から投げ捨て
新しいマッチに灯をともしてアップダウンからダウンタウン
次にはゴー、次にはストップ、傷つき続けな
憂鬱な気分に掻き立てられても上手にシェイクダウン
ライトを浴びてるJAZZY-JAY、今夜はゴージャス
真夜中のシーツにくるまりながら、みんな独りぼっち======================
クールな振りしてルーズに恋して毎日ドルチェ・ビタ
去年はマリエンバッドで君とパントマイム・パントマイム
アップ・トゥ・デイトなファッション、サービスのためのフィクション
ドラッグに溢れたテレビ、そして陽気なスイサイド
マンボ・チャチャ・ボレロ・ルンバ、タンゴ・サンバ・ディスコ
悲しみの果てに優しくなるほど優雅な気分じゃない
誰かがどこかで本当のシナリオを陰に隠している
俺には危険の印が見える、君とのコミュニケーション======================
束の間の自由をビートに任せて転がり続けな
佐野元春”COMPLICATION SHAKEDOWN”(RAP VERSE)
センチメンタルなギャッビー気取って上手にシェイクダウン
誰かがどこかに痛みに溢れたボムを隠している
俺には危険の印が見える、君とのコミュニケーション
オリジナル・バージョンが4分ちょい、楽曲自体の尺が長めなんで、当然ラップパートも長め。
3ヴァース目こそ半分繰り返しですが、しっかりと2ヴァースは蹴ってるんで「ラップがメインの歌謡曲」の祖として紹介するなら、田原俊彦”IT’S BAD”よりも本作の方がしっくりくる気がします。
12″はミックス名の通り、DJユーズなクラブ・バージョン、8分にも及ぶ長尺テイクで4分ちょいのオリジナル・バージョンを倍近く、引き伸ばしています。
クラブ(ディスコ)向けの長尺バージョンで12″リリースという行為そのものも、当時のダンスクラシックとかディスコのマナーで、日本のポップス市場/邦人アーティストではまだ多くなかったアプローチですが、C-C-B”ないものねだりのI WANT YOU”然り、ラップ歌謡だとチョクチョク存在してます。



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