今、FRONTを読み返す – JUNE 1998

FRONT_JUNE 1998

表紙 – BRANDY

表紙はBRANDY、1998年6月号!
何気に、記念すべきFRONT独立創刊号として(それ以前はクロスビート誌の増刊の扱い)、表紙右上の枕言葉が取れて、晴れていち雑誌として走り出した号になります。

特集 – WE MUST LEARN!

特集はWE MUST LEARN!と銘打って、KOOL HERCやらMARLEY MARL、COLD CRUSH BROTHERS、KOOL MOE DEE、BUSY BEE、FAB 5 FREDDY、PHASE 2、CRAZY LEGSといった本国のレジェンドと呼ばれるようなMCやDJ、ダンサー、ライターのインタビューを多数掲載!
BLASTに改題~仕切り直した後は内容が日本語ラップに傾倒していくんで、それを思うとやっぱり当時のFRONTのバランス感覚は鋭かったし、読者層に正しい歴史観を伝えようって意欲とか熱意を感じます。
MCやDJのみならず、ダンスもグラフィティも、いわゆるヒップホップの四大エレメンツをしっかり掘り下げようという心意気や良し!
合わせて、日本語ラップのシーンも黎明期に遡り、オリジネーターの一人であるCRAZY-Aのインタビューも掲載してます。

インタビューで慌ただしかったようでディスクガイドが無いため、個人的にはそんなに後から読み返した記憶はない号だったんですが、これはこれで資料性が高い内容だと思います。
パラパラと他のページを眺めてると、日本語ラップ作品の広告がいくつかあったんで載せておきます。

DEV-LARGE連載 – THE WORLD OF BUDDHA BRAND

DEV-LARGEの連載「THE WORLD OF BUDDHA BRAND(コワスギルこわすぎる男の世界)」の本号のロゴはこんな感じ。

DEV-LARGE_THE WORLD OF BUDDHA BRAND_JUNE 1998

日本では当時まだ無名だったKEN SPORTを、NIPPSのソロ・デビューシングル”ISLAND”のプロデューサーとしてピックアップ!
直近の報告として、MOOMINとの楽曲(“BIG CITY”?)やNIPPS、CQのキエるマキュウ(消える魔球)の活動にも言及。
CQはともかく、この時はまだNIPPSとも仲が良さそうで微笑ましく。
NIPPSがリリックさえ書いていれば、生前にBUDDHA BRAND/ILLMATIC BUDDHA MC’Sの2NDアルバムが間に合った世界線もあったのかな、なんて考えると少し感慨深くなったりします。
後に、D.L/BOBO JAMES名義でリリースされるインスト作「OOPARTS(LOST 10 YEARS ブッダの遺産)」に収録されたビートにラップが乗ってた可能性は十分にあったわけで。
DEV-LARGEの生前、例えば2005年前後ぐらいにBUDDHA BRANDの2NDアルバムが出ていたら、どんなシーンになっていたんでしょうかね。

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