表紙 – K-DUB SHINE
表紙はK-DUB SHINE、1998年1月号!
裏ジャケもろとも、無論ソロデビュー作「現在時刻」のリリースに合わせた起用なんですが、それだけで当時如何にキングギドラの存在感が大きかったかが分かるような(CUTTING EDGEの政治力?)。
今だったらZEEBRAの「THE RHYME ANIMAL」ならともかく、「現在時刻」のこの扱いにはピンとこない人の方が多いかもだけど、当時は店主もリアルタイムで2LP買ったし、日本語ラップヘッズは皆同じだったのでは、と。
今振り返ると、コンシャスで決して分かりやすい内容ではなかった「現在時刻」が大きな注目を浴びた(FRONTの同年3月のアワードでも洋邦合わせたチャートで上位に入ってるし)のは少し過剰だった気はするんだけど、まあ先行シングルの”ラストエンペラー”はキングギドラ作品の延長線っぽい雰囲気だったし、プロモーションが巧かったところもあるかと。
特集 – NICE & SMOOTH THIS IS WAY WE HARMONIZE
特集はNICE & SMOOTH(!)のインタビューと合わせて、過去作品と関連作品をピックアップ。
ぶっちゃけ、NICE & SMOOTHなんて、98年の時点で本国ではすでに相手にされてなかっただろうし、いくら4THアルバム「4:BLAZIN’ HOT」のリリースのタイミングだったにしても、K-DUB SHINEと共に彼等を表紙 + 特集に抜擢したセンスがいかにも日本的と言うか!
NICE & SMOOTH作品に関してはオリジナルアルバム群はともかくとしても、関連作品としてPREACHER EARL & THE MINISTRY”RETURN OF THE BODY SNACHA”とかLAZY LAZ”SMOOTH”みたいな客演やプロデュース仕事も掘り下げていることのマニアックさは、DISCOGSも存在していなかった当時はなんと有難かったことか。
彼等の声ネタ使いとして、”NO DELAYIN'”を擦ったCOMMON SENSE”RESURRECTION”とか、”FUNKY 4 YOU”のGANG STARR”JUST TO GET A REP”、客演したGANG STARR”DWYCK”のRHYMESTER”THE GOD/THE MAD”にまで言及していたりと、今にしても掘り下げ度にニヤリ!
他には、JAY-ZやJANET JACKSON、MASE、NEXT辺りのメジャーどころからNATURAL ELEMENTS(!)やSMITH BROTHERSみたいなアンダーグラウンドの濃いとこまで、インタビューのラインナップだけ見ても間口が広過ぎて改めて驚きます。
本号は広告はそこまで多くないけど、日本語ラップでREAL STYLAやGORE-TEX辺りはインタビュー掲載とセットの出稿だろうし、US産でMASEの広告なんかもあるから、まあそういうことね。
別にディスるつもりはないんだけど、BLASTの広告(表紙)の取り方については、かの”暴言”で漢が言及(「表紙と引き換えに広告料引っ張るセコい詐欺師!」)していたりもするから、色々勘繰ってはしまうところはありますけど。
牙”隠れ家”の12″の、このモノクロの広告、本当にFRONTでよく見たイメージ。
結局、98年の7月にリリースされたみたいだから、地味に延期してたのね…。
DEV-LARGE連載 – THE WORLD OF BUDDHA BRAND
DEV-LARGEの連載「ワーズ フローム ブッダ(毎回タイトルがけっこう違う!)」の本号のロゴはこんな感じ。
「メリー・クリスマス」から始まる内容は正直、1月号掲載の内容(1月15日発刊)としてはちとアレなんだけど、さらりと自身の近況が報告されており。
- 執筆時の97年11月23日(DEV-LARGEの誕生日前日!)、ちょうどDJ MASTERKEYのCUTTING EDGEオフィシャル・ミックス「FAR EAST COASTING REPRESENT B.K.」のミックスダウンに立ち会い(ミックスはTSUCHIE)。
- 同日、NHKの「真夜中の王国」(伝説回!)に出演。
- 前日、MUROとRIKOのラジオ「DA CYPHER」に出演。
その後はファンレターを沢山掲載して、最後に「イタ電がムカつく」という内容(!)が長めに書かれてるんですが、なんかこれも「らしい」なあと…!
裏表紙は前述の通り、K-DUB SHINE「現在時刻」!
その内側はTWIGYのライブツアーの広告なんですが、仕切りがSPELLBOUNDということもあるんでしょうけど、日本語ラップ畑でこういう系でFRONTに広告打ってるパターンはそんなに多くないかと。
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