D.L(DEV-LARGE)”鋼鉄のBLACK” – ジャケネタ(日本語ラップ)【9】

D.L(DEV-LARGE)_鋼鉄のBLACK_裏
O.S.T._WESTLAND

D.L(DEV-LARGE)”鋼鉄のBLACK”(12″/裏ジャケ)

O.S.T.「WESTWORLD」(LP)

ソロのラップアルバムとしては唯一となってしまった2006年の「THE ALBUM」からのクラシック。
BUDDHA BRANDとしてはNIPPSはケンカ別れですでに脱退済み、CQとのデュオ体制になっていましたが、その後もグループとして型にはまった活動こそ共に行わなくても深い絆で繋がっていて、DEV-LARGEにとっては「THE ALBUM」からの先行シングルとして勝負作となった”鋼鉄のBLACK”ではNIPPS(一応、ミドリのBRUCE BURNERという変名で、もちろんアメコミの「HULK」のBRUCE BANNER博士をモジッたものだと思います)を客演に迎え、当時はちょっとした雪解けムードも漂っていたような。
タイトルの「鋼鉄のBLACK」ってワードもNIPPSの発案だそうで、楽曲の音像やリリックのイメージも明らかに3本マイク時代のBUDDHA BRANDの延長線上にあるものだし、DEV-LARGE自身も意識していたと思ってて。
DENIECE WILLIAMS”HOW’D I KNOW THAT LOVE WOULD SLIP AWAY”を使用した心地良いビートに、正にリリックにもある通り「GHOST(FACE)とRAE(KWON)バリ」にNIPPSとのコンビネーションが強烈な、後に続く「THE ALBUM」のクラシック化をも確信させた一曲。

D.L(DEV-LARGE)_鋼鉄のBLACK_表

と、余談が長くなりましたが、そんな”鋼鉄のBLACK”の裏ジャケに注意!

ネタ元は、73年のUS産SF西部劇「WESTWORLD」のO.S.T.(2010年代にはドラマとしてリメイクされていますが、ガンマンのジャケはオリジナルのみ!)。
白ジャケで昼っぽいイメージのオリジナルに対して、月を背負って闇に立つDEV-LARGEの夜仕様のアレンジが渋い!
惜しむらくは写真はMCA盤の80年代の再発なんですが、(多分たまたまだけど)こちらにのみ右上に丸いMCAの再発ロゴが入ってて、”鋼鉄のBLACK”にも同じような位置に月が描き足されてるんで、遠目に見るとこっちの方が近い気がするんでご容赦ください(オリジナルのMGM盤には当然、右上にロゴはありません)。
で、よく見ると胸から出た拡大図(?)にK-BOMBらしき人物が居るんで、DEV-LARGE的には裏ジャケのこのイラストは、K-BOMBを迎えた”KIKITE(LEFTY)”のイメージだった、ということかな…?
どこかで公言してた気がするんだけど、DEV-LARGEはウエスタン好き(?)で、BUDDHA BRAND”KRUSH GROOVE 3”/”REMIX(KRUSH GROOVE 4)”のイントロでは「怒りの荒野」のテーマ曲も使用してたし、こっちでもジャケのみながら使用(ただ、FRED KARLINがスコアを手掛けたO.S.T.本編も内容は渋い!)。
裏ジャケも気が抜けない…!

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