DIAMOND & THE PSYCHOTIC NEUROTICS”BEST KEPT SECRET”(1992)
前回に続いてD.I.T.C.メンバーから、DIAMOND(現DIAMOND D)がキャリア初期のPSYCHOTIC NEUROTICSとの連名時代に放った、”SALLY GOT A ONE TRACK MIND”と双璧を成すクラシック。
D.I.T.C.一派の作品の中でも最高峰に位置する名盤「STUNTS, BLUNTS, & HIPHOP」からの1STシングルとしてもお馴染みのはず。
そんな往年のクラシックの中盤から抜き出した一節がこちら。
A funky bassline and a hype loop
前回のMURO”XXX-LARGE”に続いてMURO絡みで、こちらはMUROがMCとして客演参加したMAKI & TAIKI”バスドラ発~スネア行”(1996)。
MAKI & TAIKIは、その後MCとしてもCQとキエるマキュウを結成するDJ MAKI THE MAGICと、後にGEEKという変名でも活動したDJ TAIKIのユニットなんですが、キャリア最初期には(なぜか)デュオとして96年にEP「ON THE 1+2」のみを遺し、その後は各々が個別に活動することに。
「ON THE 1+2」には、この”バスドラ発~スネア行”のMUROに限らず、ZEEBRA + MUMMY-D、TWIGY、LAMP EYEのGAMAといった当時の第一線のMC陣が参加してたんで、もしも2枚目のEPなり、アルバムにまで発展していたら絶対に傑作だったはずなんだけど、残念ながら次はなく。
MICROPHONE PAGERとしての活動を経て、いよいよソロMCとして本格的に動き始めた時期だっただけに、翌年のEP「DAI SAN DANRAKU 97 PAGE」の楽曲群同様、前ノメリで熱いラップを聴かせています。
前置きが長くなりましたが、そんな”バスドラ発~スネア行”のフックは、以前に紹介済みのGRANDMASTER FLASH & THE FURIOUS FIVE”FLASH IT TO THE BEAT”(LIVE)の冒頭部分との掛け合い方式で滑り込ませてくる感じが技有り!
元々、ミックステープ「KING OF DIGGIN’」シリーズでの共演や、MICROPHONE PAGER”病む街”のREMIX、ソロの”THE VINYL ATHLETES”ではA.G.と共に客演参加もあったりと、LORD FINESSEとMUROの親交は広く知られるところですが、この時点でD.I.T.C.勢の、それもDIAMONDの声ネタを使用しているというのは、少し興味深いトリビアだと思います(MAKI & TAIKI楽曲への客演仕事とは言え!)。
先だって、(SOULS OF MISCHIEFのA-PLUSのREMIX仕事ながら)MICROPHONE PAGER”RAPPERZ ARE DANGER”(MICHIEVOUS MIX)でも、O.C.”TIME’S UP”の名ラインを使用してるんで、LORD FINESSEとの共演以前からD.I.T.C.勢へのラブコールは始まっていたという解釈もできると思います。
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