前回のスネークマンショー”咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3″を受けて…!

岡雅子”マコとノンコのごきげんいかが1・2・3″
(CANYON RECORD/JPN 7″/7A0096)
A-1 夢細工
B-1 マコとノンコのごきげんいかが1・2・3(feat. 石渡のり子)
スネークマンショー”ごきげんいかが1・2・3″、よもやのカルトカヴァー!
正直、この岡雅子って人のことは店主もあまり存じ上げないんですが、81年(昭和56年)リリースのデビューシングル”夢細工”の裏には、まさかのスネークマンショー”咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3″をカヴァー、咲坂と桃内の妻(!)という設定で岡雅子ことマコと、石渡のり子ことノンコが歌うアンサーソング”マコとノンコのごきげんいかが1・2・3″を収録!
あまりにカルト過ぎて(?)、そもそもどういった経緯で、こんなトリッキーな設定でカヴァーすることなったのかがまったくもって不明なんですが、PONY CANYONの前身である大手CANYON RECORDからで、原曲と同じく作曲・細野晴臣、作詞・スネークマンショーに加え、なんと補作詞として秋元康(!)までクレジットされているんで、ちゃんと公式でリリースされたものであることだけは確か。
そんな謎過ぎる一曲なんですが、和モノA TO Z誌、ラップ歌謡大百科辺りへの掲載を機に2010年代に和モノ珍盤として発掘され、以降はジワジワと中古市場で人気が上がり続けている印象…!
当時あまり売れなかったのか、そもそも市場にぜんぜん球数が出回っていないようで、スネークマンショーの原曲(7″)とはレア度が100倍以上違う気がします。
毎度お世話になってます、私が咲坂の家内です
思い起こせば5年前
雪のちらつく小樽の駅を、かっぱからげて飛び出した
愛さえあれば何とかなると、駆け落ちしたのが運の尽き
花の東京の山手線、新大久保の四畳半
彼と過ごした愛の園、宅の主人も出世して光ヶ丘にマイホーム
月々1万ボーナス100万、毎月返して50年
涙、涙のローンレンジャー、いつも心に太陽をいつもお世話になってます、私が桃内の家内です
岡雅子”マコとノンコのごきげんいかが1・2・3″(RAP 1+2VERSE)
おかげ様で桃内も来月付けで係長、ホントにありがとうごぜえますだ
昇進祝いはお早めに、かっぱ印の海苔がいい
おかげ様で長男も、二流大学付属保育園
トンビがトンビを生みました、目の上たんこぶ小姑も
先月片付きひと安心、一部屋空いて子供部屋
おかげ様で私も、お昼寝、夜更かし、長電話
ご機嫌してます桃内邸
客演で参加している石渡のり子は、調べてみると岡雅子と同じくTBSラジオ「歌うヘッドライト」のパーソナリティーを務めていた人みたいなんで、セットで売り出したかったということなのか、しっかりと一緒にコントな設定をやりきっています。
原曲でも引用されたBLONDIE”RAPTURE”風のビートはほぼほぼ流用(ちょっとコモッてるかな?)、そこに乗ってくる野暮ったい2人の掛け合いが余裕で(耳への引っかかりという意味で)本家スネークマンショーを超えていて、B級、いやC級の仕上がりなんだけどそれが良い…!
カルトラップ歌謡の最高峰として、将軍KYワカマツこと若松市政”俺はKYワカマツだ 檄”、YLA-MAGO”NEWS PAPER PUSH MAN”と共に(途絶えない程度には)後世に語り継ぐべき一枚。
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