
SHOWBIZ & A.G.”SOUL CLAP”(1991?)
D.I.T.C.のメインアクトの一つ、SHOWBIZ & A.G.の問答無用のクラシックですが、収録された92年リリースのLONDON RECORDS盤のジャケ付きUSオリジナル盤が長年、中古屋では完全に壁掛け級のレア盤となっているのは言わずもがな。
ただ、今回紹介するのはその前年の91年に出回ったという、よりレアな自主盤「SOUL CLAP EP」に収録された5分超えの長尺テイク(5:21!)の方。
ちなみに、「SOUL CLAP EP」にはオリジナル仕様の再発盤が存在していて、オリジナルと再発の見分け方としてよく言われていたのは、こんな感じだったかと。
- センターラベルの色味(オリジナルの方が赤味が強く、再発は最初から色褪せたような色味)
- オリジナル盤のみ、A面のランアウト部分に「CSB♪♪」の刻印有り
- 再発盤はレーベルロゴ「SHOWBIZ RECORDS」の「W」の文字の一部がラベルからはみ出ている
※複数の再発盤が存在するため、一部のもののみ。はみ出ていない再発盤も有り
LONDON RECORDS盤は、12″もLPの「RUNAWAY SLAVE」も全て4分尺の”SOUL CLAP”(SHORT VERSION)として収録されているんですが、自主盤の原曲の方はイントロがあったり、全ヴァースでリリックが省かれて変更されています。
というわけで前段が長くなりましたが、自主盤の長尺テイクのみでA.G.が2ヴァース目の後半にキックした一節がこちら。
X-X-Xtra large


MURO”XXX-LARGE”(1994)は12″化こそ編集盤「S.T.(MICROPHONE PAGER)」のリリースと同タイミングの97年ですが、初出はMUROのキャリアでは唯一となった短冊CDシングル”STREET LIFE”のB面。
言うまでもなく、その後にGORE-TEXとDEV-LARGEが参加したPT.2、BIGZAMが参加したPT.3まで更新された人気シリーズではあるものの、正直PT.2の人気がダントツ過ぎて、無印とPT.3は印象が薄いという人も多いかも。
近年、サブスク解禁されたテイクのDEV-LARGEのヴァースがオリジナル・バージョン(?)とは異なっていたことで話題を呼んだのもPT.2でした。
MICROPHONE PAGER名義の「S.T.(MICROPHONE PAGER)」には無事収録されたものの、元々いくつかのレーベルのV.A.音源なんかも含めてパッケージした作品だったこともあって権利上の問題か(?)、サブスクの配信からは漏れてるんで、今となっては少し聴きにくい環境なのも余計にそんな印象に拍車を掛けている気がします。
そんな無印”XXX-LARGE”の終盤、(特にクレジットが無いので)恐らくはプロデュースしたDJ GOによるものと思われる擦りで、タイトルそのままの声ネタが差し込まれます。
そこまで擦りパート自体が長くないのと、一連のヴァースが終了した終盤のシャウトアウト部分になるので、あまり意識してこなかった人も居るかもですが、楽曲のタイトル(内容)とマッチしているのはもちろん、結果的にサブスク世代には掘り当てが困難という非常に痛快な声ネタの選球眼だと思います。
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