COMA-CHI”ミチバタ” – #np 2023.05.16

先月、皆さまも御存知、RSDことRECORD STORE DAYがありました。
同イベントの概要については、WIKIPEDIAの説明を引用。

レコード・ストア・デーは、2007年に発足した毎年恒例のイベントで、毎年4月の第3土曜日と11月のブラックフライデーに「個人が所有するレコード店の文化を祝う」ために開催される。この日は、世界中の音楽ファン、アーティスト、そして何千もの独立したレコード店が一緒に活動する。多くのレコードがレコード・ストア・デイのために特別にプレスされており、各国のリリース・リストとともに、イベントに参加している店舗にのみ配布される。

要するに、年に2回は(インデペンデントな)レコード屋に足を運びましょうね、というイベント。
元々、海外から入ってきたイベントなんで、ブラックフライデーとかハロウィンみたいなイベントのレコード屋版なんですけど。

今回は同イベントがどうこうじゃなく、2023年の春RSDでリリースされた一枚を紹介したく。

COMA-CHI_ミチバタ

COMA-CHI”ミチバタ”
(OCTAVE/JPN 7″/OTS-280)

A-1 ミチバタ
B-1 ミチバタ(INSTRUMENTAL)

オリジナルリリースが2006年なんで、実に17年のブランクを経ての初アナログ(7″)化。
言わずもがな、JOE SAMPLE”FLY WITH WINGS OF LOVE”を使用し、BLACK SHEEP”WITHOUT A DOUBT”のオマージュを散りばめた、COMA-CHIのキャリア初期の代表曲としてお馴染みのはず。
最近では藤井風が本作(や”PERFECT ANGEL”辺り)からの影響を公言したことで再注目されたようですが、ネタ使い等を除いた日本語ラップ外からの再評価で、初アナログ化にまで漕ぎ着けるパターンはあんまり思い当たるものがないんで、ちょっと珍しいパターンかも。

往年のファンへの目配せなのか、2020年にはセルフリメイクもしてますが、「あの頃」のアンダーグラウンド感は望むべくもなく。
妙にメジャーっぽい華やかさで中途半端な印象に落ち着いてしまい、いまいち話題にならなかった気がします。
2020年版とのダブルサイダーにせず、初公開となるオリジナル・バージョンのインストを収録したのは、むしろ英断だったかもしれませんね。

COMA-CHI_DAY BEFORE BLUE_CD
COMA-CHI_DAY BEFORE BLUE_CD_裏

COMA-CHIと言えば、”ミチバタ”を含む1STアルバム「DAY BEFORE BLUE」(7″ジャケは裏ジャケ写真を使用)こそDA.ME.RECORDSから1000円シリーズとしてリリースしたけど、その後はJAZZY SPORT経由でメジャー(KNIFE EDGE)で活躍。
同時期からシンガーの側面がクローズアップされ始めるものの、2NDアルバム「RED NAKED」辺りまでは、マスとコアを良きバランスで両立していた気がして。
“NAME TAG(C.O.M.A.C.H.I.)”では、2チャンネラーに向けて「姿隠し一人、またアタシでオナニー?」なんてセクシュアリティで刺激的なパンチラインで口撃してみせたりして、明らかにこの時ぐらいまではUSのFOXY BROWNだったりLIL’ KIM、あとはTRINAとかを意識したようなムーブだったけど、以降のキャリアはストリートからは離れてしまって、店主的には急速に興味が薄れたクチ。
“ミチバタ”から追っていたヘッズには、そういう人も多かった気がします。

最近だと、占星術師(せんせいじゅつし)を名乗って、スピリチュアルな方向に行っちゃってるCOMA-CHIですけど、一時期まではシーンを代表するフィメールMCとして、唯一無二の存在感だったことは事実(比較できる対象すら、ほぼ居なかったし)。
そんな彼女のキャリアを振り返りたくなる一枚でもありました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました