少年隊”ガ・ガ・ガ” – 日本語ラップ以前【15】

前回のシブがき隊”スシ食いねェ!”に続いて、アイドルのジャニーズラップからもういっちょ!

少年隊_TIME-19_表
少年隊_TIME-19_裏

少年隊「TIME-19」
(WARNER BROS. RECORDS/LP/L-12618)

A-1 1998(星の彼方へ)
A-2 こわがらないで、天使
A-3 ハロー!
A-4 ヘルプ・ミー
A-5 君がいない
B-1 ストレンジャー GO TO THE ストリート
B-2 ロングタイム・ロマンス
B-3 君は旅して知っている
B-4 ガ・ガ・ガ
B-5 君だけに(INSTRUMENTAL)
B-6 グッバイ・カウント・ダウン

HERBIE HANCOCK”ROCKIT”からの影響大、本格派ジャニーズラップ!

87年(昭和62年)リリースで、いとうせいこう & TINNIE PUNX「建設的」の翌年のリリースという形にはなってしまうものの、ジャニーズではシブがき隊の一つ、二つ下の世代になる少年隊も2NDアルバム「TIME-19」でラップ歌謡を1曲やってます!
明らかにHERBIE HANCOCK”ROCKIT”の影響下にあるエレクトロ調のビートに乗って、メンバーがまだ若さ故の拙いラップを披露しているんですが、合間に挟まれるスクラッチ風のSEや、TREACHEROUS THREE”THE BODY ROCK”を意識したようなフレーズを含め、かなりヒップホップ的なアプローチと言えるはず。
仮にシブがき隊”スシ食いねェ!”は受け付けないという人も、コレならきっとイケると思います。

ラップパートのみ抜粋すると、こんな感じ。

You are the No.1, yes
乾いたビート持ってる君にキス、トゥナイト
今夜、君は一人のモンスター、Good time, Good place
探してBaby shake

Angel voice, Dengerous face
Concrete blockのようなストマック
愛を探して、夜とダ・ダ・ダ・ダ・ダンス
腰のビート使い切るまで

OK, Dance gonna dance gonna dance
Dancer is just searchin’

君にLovin’ lovin’ lovin’ lovin’ you
教えて、どこが間違っTell me?
僕は、僕は、僕は今夜、正しくなんかなくていいさ
ガ・ガ・ガ・ガラスのような、気持ちがタッピン
Hot and cool, All right everybody gonna dance
信じたものは同じ道で
Get get get, Let’s get!

OK, Dance shake it dance shake it dance
古びたビートに縛られないで
OK, Dance shake it dance shake it dance
Dancer is just searchin’

少年隊”ガ・ガ・ガ”(RAP 1VERSE)

後年のジャニーズラップ作品にありがちなラップ担当を立てる構成ではなく、ラップパートではメンバー3人が入り乱れる形になるんで、ちょっと長めのヴァースもぜんぜん聴ける感じ。
87年ともなると、HERBIE HANCOCK”ROCKIT”も相当咀嚼が進んでる感じで、エレクトロとして今の耳でも普通に聴けるのが良き!
是非、ジャニーズラップという偏見(?)を捨てて聴いてもらえれば。

少年隊_PLAYZONE'87 TIME-19_表
少年隊_PLAYZONE'87 TIME-19_裏

少年隊「PLAYZONE’87 TIME-19」
(WARNER BROS. RECORDS/LP/L-10170)

A-1 OVERTURE(INSTRUMENTAL)
A-2 1998(星の彼方へ)
A-3 SWEET DREAMER
A-4 禁止・禁止・禁止
A-5 出発(INSTRUMENTAL)
B-1 ガリバー登場(INSTRUMENTAL)
B-2 こわがらないで、天使
B-3 ONCE MORE DREAM
B-4 フィナーレ(INSTRUMENTAL)
B-5 グッバイ・カウント・ダウン

また、”ガ・ガ・ガ”にはリリックの違う別バージョンも存在しており、そちらは「TIME-19」のリリースから遅れること約4ヶ月、彼等が主演したミュージカルのO.S.T.「PLAYZONE’87 TIME-19 ミュージカル・抜粋」に収録。
“禁止・禁止・禁止”へのタイトル変更に伴い、フックとリリックを若干修正してはいるものの、HERBIE HANCOCK”ROCKIT”なビートやスクラッチ風SEは基本そのまま、女性パート(クレジットは無しなんでミュージカルの演者か?)を加えたことで彩りがアップしています。
フックのコーラスパートを含め、5分近かった原曲から色々と削られて2分弱まで縮められたのは少々残念ですが、店主は華やかなこっちの方が好み。
ジャニーズラップの黎明期の作品の一つとして、確実に”ガ・ガ・ガ”/”禁止・禁止・禁止”の2曲セットで記憶に留めておくべきだと思います。

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