ボイス & リズム「OHH!!!」
(VARI BARI RECORDS/JPN LP/AM28-2001)
A-1 THE VOICE & RHYTHM 2
A-2 しゃき・しゃき・らっぷ
A-3 CHANCE TO THE MUSIC
A-4 VITAMIN Z
A-5 GO GO VIBRATION
B-1 SLOW FIRE
B-2 ピラニア天国
B-3 ONDOMON
B-4 PIRA-CO
B-5 EVERYBODY毎度!ON THE STREET
国民的バラエティー番組「さんまのまんま」のオープニングテーマ!
元SOOO BAAD REVUEメンバーの石田長生を中心に、同バンドメンバーの砂川正和、国府輝幸に加え、元サウス・トゥ・サウスの藤井裕と正木五郎と中西康晴、金子マリと渡辺悟の8人体制でデビューしたファンクバンド、ボイス & リズムが、メンバー再編で石田長生、藤井裕、正木五郎の3人体制となった、ボイス & リズム2期の85年(昭和60年)にリリースされた代表曲。
当時、すでに国民的バラエティー番組だった「さんまのまんま」でオープニングテーマとして使用されたことでもお馴染みのはず!
“EVERYBODY毎度!ON THE STREET”メインで、B面に”しゃき・しゃき・らっぷ”を収録した7″もリリースされましたが、写真は収録のLP「OHH!!!」。
はいはい、こんちは、おしゃべりミュージック
チャンスは一発、のぼせてOK
この指止まれば、ご機嫌中毒
ついでにバイバイ、根暗のくしゃみ(中略)
突然失礼、ぶっきらぼうミュージック
ボイス & リズム”しゃき・しゃき・らっぷ”(RAP 1+2VERSE)
HAVE A HAVE A GOOD TIME おかげでどうも
バカバカしないで、パパママ、ショック
マジマジ乗ってけ、兄さん、姉さん
4小節のヴァースと、わおわお言ってる4小節のフックで小気味良く展開し、間奏もキッチリ聴かせる構成は、数あるラップ歌謡の中でも特に珍しい作りかと。
タイトルからして”しゃき・しゃき・らっぷ”(恐らくは”SHAKE SHAKE RAP”の空耳)、明らかに「ラップ」を意識していながら国内においては相当早いタイミングで、本国のRUN DMC「S.T.」、BEASTIE BOYS「LICENSED TO ILL」、LL COOL J「RADIO」辺りのRICK RUBIN絡みのロッキッシュな名盤群とタイムラグほぼ無しで制作されていたという事実も見逃せません(歌詞も踏まえると、参照したのはKURTIS BLOW”おしゃべりカーティス”辺りか?)。
韻を多少意識してか、「はいはい」とか「バイバイ」、「バカバカ」、「マジマジ」みたいな繰り返しのワードを入れ込むことで、語感でそれっぽい雰囲気を無理やり作ってる感じ。
ラップ歌謡史(?)においては、田原俊彦”IT’S BAD”や佐野元春”COMPLICATION SHAKEDOWN”辺りと比べて語られる機会が極端に少ないものの、同時期にバンドサウンドでキッチリとラップしていた作品として覚えておくべき一曲だと思います。
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