ELE-KING PRESENTS「HIP HOP 2024-25」を読んで(2025.1.26)

2024年の暮れ、ELE-KING編集部から連絡があり、ショップとしてご依頼を受けて当店からもチャートを提出させてもらったんですが、まさか7店舗のみでHMVやらDISK UNION、MANHATTAN RECORDS辺りと横並びだったとは…!
改めて見返しても恐縮の極みすね、これは…(大汗)。
締め切りの兼ね合いで、実は12月中旬以降にリリースされたタイトルが選考対象にも入ってないんですが、LPありきで選出したら当店的にはまあこんな感じかなあ、と(ただ、お店でぜんぜん取り扱ってないレコード(!)ばかりなんで、そこも含めて恐縮…)。

で、もちろん本編の方も読み込んで、改めて去年のトレンドを振り返りながら思ったのは、正直そもそも雑誌ベースで新譜関連情報に触れること自体がけっこう新鮮で。
個人的には、たまに気になる特集時にはMUSIC MAGAZINEなんかを買うことはあっても、往年のBLASTとかBMRみたいな、一冊まるごと濃密なヒップホップ/ブラックミュージック情報っていうのはホントに久々。
ウェブ記事や解説動画なんかで、エンタメ関連のみをサラリと流すのとはまた違った体験なのは間違いないし、こういった(ある意味での)アーカイブが有識者のフィルターを通して、実際に(商品として)出版されたという事実が個人的にはすごく頼もしくも感じてて。
リリース時点での評価を切り取る、スポットのムックではなくて、(長めのタームではあっても)年刊誌という、ある意味、定期的な出版を約束した形というのも、なお良きかと!

去年には「DJプレミア完全版」があって、リリース後にミソは付いちゃったけど重版がかかる程度には売れて、って流れを考えると、ネットやブログなんかの記事と明確に住み分けできるテーマがきちんと設定されてさえいれば、フィジカル(本)を求めるユーザーはそれなりに居るんだと思っていて。
店主も90~00年代は、とにかく雑誌やムックを読み漁ってたクチなんで、興味深いテーマであればこそデジタルよりもフィジカルで手元に置いておきたいと感じますし(これはやっぱり、世代ならではの感覚なのかな?)、そういう意味ではそんな世代にこそ1年ぐらいの長めのタームで(複数の有識者が情報を精査・編集した)正史として大まかな流れをフィジカルでまとめてもらえるのを有難いと感じる人が多いように思います。
というわけで、是非とも来年、再来年と続けていただきたいなと!
本日はサラリと、こんなところで。

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