追究 … 未知のものや不明の事柄を調べて明らかにしようとすること


V.A.「CHECK YOUR MIKE」
(MAJOR FORCE/JPN LP/TGJS-1)
A-1 ECD”INTEMPO”
A-2 BOY-KEN”THAT’S THE JAIL”
A-3 HASE-T”ORIGINAL BATTYMAN”
A-4 CHAPPIE”EVERYBODY BAWL”
A-5 PROMO FROM KISS FM(N.Y.)
A-6 ECD”EYES OF STEVIE WONDER”
B-1 -“JA-NEED”(VERSION)
B-2 ECD”INTEMPO”(INSTRUMENTAL)
B-3 BOY-KEN”THAT’S THE JAIL”(INSTRUMENTAL)
B-4 ECD”EYES OF STEVIE WONDER”(INSTRUMENTAL)
B-5 DJ DOC HOLIDAY”CLUB OF STEEL”
キミドリやDJ PMX、ZINGI等、黎明期から活躍したレジェンドを多数輩出したことで知られる、ECD主催のヒップホップコンテスト「CHECK YOUR MIKE」を冠にしたV.A.。
とは言え、上記メンバーだったり、MAJOR FORCEの看板に期待するようなスチャダラパーや高木完、TINNIE PUNX辺りの楽曲は正規盤LPには未収録な上に、ヴォーカル入りのA面6曲でまともなラップ曲はECDの2曲のみ、後はジャパレゲ。
BOY-KEN、HASE-TとCHAPPIE、(2人は同じ”JA-NEED”オケ)がそれぞれ1曲ずつ提供してて、パッと見はむしろレゲエ色が強いせいか、日本語ラップ史においては軽視されがちな気がしますが、そんな中でもアッパーなビートを走り抜けるような”EYES OF STEVIE WONDER”、ラスト1分のインスト展開まで聴き逃せない”INTEMPO”の2曲は、ECD単独名義ではあるものの、両曲共にプロデュースした須永辰雄ことDJ DOC HOLIDAYにも見せ場がある小憎い作り。
また、ジャパレゲになりますが、2023年に聴き返すとすれば今まさにワイドショーを賑わせまくっているジャニーズ事務所性加害問題を、90年時点で告発していたHASE-T”ORIGINAL BATTYMAN”を聴くべきなんでしょうね。
逆に言えば、90年から放置され続けていた問題にようやくメスが入ったと捉えるべきか、ともかく強烈な内容…!
LPはもちろん、CDにも歌詞カードが無かったんで、気合の耳コピで文字起こし!
曲名にあるBATTYMANがパトワ語で同性愛者の意味で、1曲まるごとBATTYMANディス。
LGBTのジェンダー平等の観点から、昔の楽曲でもアーティスト側が自主規制的にライブで歌うことをやめると宣言する等、2020年代には過去に遡って問題化するケースも多いけど、ジャパレゲに限らずレゲエ畑はこのテのネタがお家芸的なところもあるんで(元々、ジャマイカに根付くラスタファリズムの教えに同性愛否定がある)、ここでその是非について言及するつもりはありませんが、それと絡めて(一応、ピー音は入ってるけど)3ヴァース目にはジャニーズ事務所を告発した衝撃的な内容に発展。
HASE-T自身が誘われた?という趣旨のリリックなんで、フィクションなのか、それとも…!
真偽は定かではありませんが最後に夢オチなんかも用意されてないし、これはやっぱりガチか…!?
ある時、見知らぬおじさんが 優しく巧みに近付いて
HASE-T”ORIGINAL BATTYMAN” ※伏字はピー音で消されている箇所
誘ってきたのさ、この俺を そいつの話したその中身
この俺 この僕 このHASE-T アイドルスターにしてくれる
代わりに出された条件が 朝まで二人で過ごすこと
潤んだ瞳で見つめられ 右手で股間を触られた
驚き、桃の木、山椒の木 机の名刺を確かめて
あいつの正体分かる俺 なんとそこには●●●ーズ事務所
ジャニー●●川と書いてある なんと、こいつがあの 有名な
BATTYMAN それはただのホモセクシャル
BATTYMAN それはただのホモセクシャル
少年●、光●●●●● みんなBATTYMAN
●藤真彦、●原俊彦 みんなBATTYMAN


V.A.「CHECK YOUR MIKE」
(MAJOR FORCE/JPN PROMO LP/CMR-1)
A-1 TONEPAYS”苦悩の人”
A-2 キミドリ”つるみの塔”
A-3 Y.M.C.”(奇妙な)プレゼント”
A-4 ZINGI”愚連隊”
A-5 -“MIKE CHECK”(INST)
A-6 -“PARADE”(INST)
B-1 TONEPAYS”苦悩の人”(INST)
B-2 キミドリ”つるみの塔”(INST)
B-3 Y.M.C.”(奇妙な)プレゼント”(INST)
B-4 ZINGI”愚連隊”(INST)
B-5 ECD”青い目のエイジアン”(OKIYAMA BASS MIX)(INST)
(ラベルによると92年に出回ったらしい)プロモ盤の方は、CDから正規盤収録曲を差っ引いた内容で、さらにインストまで完備。
正規盤にはジャパレゲ多め、なぜか省かれたラップ曲が大体こっちに入ってるというニク過ぎな手口で、キミドリ”つるみの塔”、かせきさいだぁが在籍したTONEPAYSの”苦悩の人”(その後、かせきさいだぁがソロ名義でも再演)、ZINGIの最初期曲”愚連隊”ほか収録。
特にキミドリ”つるみの塔”は、同じくFILE産でアナログはプロモでしか存在しないキミドリの名盤「S.T.(キミドリ)」にも収録されておらず、インスト共々この形のみ!
彼等の”自己嫌悪”や”八方美人”辺りと地続きにも思える、人間関係とかメンタルのネガティブな部分を言語化したような暗めのリリックですが、いかにもキミドリらしいテーマで展開する人気曲。
あと、芸人のプチ鹿島が学生時代に在籍していたY.M.C.ことYELLOW MONKEY CREWの最初期曲”(奇妙な)プレゼント”はタイトル通り(?)、ジッタリン・ジン”プレゼント”の替え歌ラップで、楽曲自体が一つのギャグみたいな感じなのに、Y.M.C.はその後「YO!日本一」というアルバム(CD)までリリースしてたりして、一発で終わってないグループというのも興味深いところ。
最後に、正規盤LPとプロモLPを合わせた完全盤と言えるCDも、なんとなく。
見比べてみると、ECD”デッドストック”とCHAPPIE”RUN RUN RUN”(KINGSTON MIX)はどっちにも収録されてなくて、何気にCDのみという事実…!

V.A.「CHECK YOUR MIKE」
(MAJOR FORCE/JPN CD/28MF040D)
01 – ECD”INTEMPO”
02 – CHAPPIE”RUN RUN RUN”(KINGSTON MIX)
03 – TONEPAYS”苦悩の人”
04 – BOY-KEN”THAT’S THE JAIL”
05 – キミドリ”つるみの塔”
06 – ECD”デッドストック”
07 – -“MIKE CHECK”(INST)
08 – Y.M.C.”(奇妙な)プレゼント”
09 – HASE-T”ORIGINAL BATTYMAN”
10 – CHAPPIE”EVERYBODY BAWL”
11 – ZINGI”愚連隊”
12 – DJ DOC HOLIDAY”CLUB OF STEEL”
13 – ECD”青い目のエイジアン”(OKIYAMA BASS MIX)

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